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早稲田大学公認 総合デジタル創作サークル 早稲田コンピュータエンタテインメント

コード進行のあれこれ

DTM班1年のジャミラスです。
何を書くのかかなり迷ったのですがコード進行の話をしたいと思います。
各和音の構成については別の機会に説明したいと思います。

コードとは日本語で和音と呼ばれる高さの違う複数の音が同時に響く音のことを言います。
それをいくつか並べたものがコード進行と呼ばれるものになります。
伴奏の音色くらいに思っていたも大丈夫です。

今回は「残酷な天使のテーゼ」を例に取って説明したいと思います。
わかりやすくするためにハ長調に転調しています。


まず基本形から

これがコード進行の基本となるT→S→D→T進行です。
元の協和音をトニカ(T)、4度を基音とする協和音をサブドミナント(S)、5度をドミナント(D)と言います。
ハ長調ではC→F→G→Cとなります

次に原曲のコード進行

Ⅵm→Ⅱm→Ⅴ→Ⅰとなっており最初の二つが基本形とは違っています。
ここではⅥmはラ、ド、ミとなっており1度のドが含まれています。
同じようにⅡmはレ、ファ、ラとなっており4度のファが含まれています。
このように基音を含む違うコードに変化させて構成しているコード進行となっています。


他にもいろいろなコード進行がありますが有名なものをいくつか紹介したいと思います。


これはⅣm△7→Ⅴ7→Ⅲm7→Ⅵmという進行で王道進行と呼ばれているものです。
その名の通り長い間使われているコード進行でJPOPのサビなどで多用されています。
これを使えばそれっぽい曲が出k


これはカノンコードと呼ばれているもので、その名の通りパッヘルベルのカノンで使われているコードです。
対位法という手法に基いて考えられた進行で安定感のあるコード進行として有名です。


これは小室進行と呼ばれているもので、小室哲哉さんの楽曲で多く使われています。
Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰとなっており暗いマイナーコードからメジャーコードへと進行することで強い開放感があります。
Ⅴ→Ⅰ部分も明るいため全体を通して明るい曲になることが多いです。


これら3つのコードは日本の三大コード進行などと呼ばれることもあり、
これさえ知っていれば曲が作れるとまで言われています。
同じメロディでも違うコード進行を使えば違う印象の曲に仕上がるので作曲の上でとても重要な要素の一つです。
自分もコード進行を上手く使えるように精進したいと思います。


最後に自分で考えた暗めのコード進行でお別れです。
次回はコードの構成についてでも説明したいと思います。