WCE blog

ゲーム制作サークル 早稲田コンピュータエンタテインメント

ゲームについて書かれた新書

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プログラミング班新4年 hisoji です。
ゲーム制作に関心があるならば、「面白いゲームを作りたい!」「ゲーム会社に就職したい!」「スキル上げたい!」「とくにないです。」など何らかの思惑を持っていると思います。
おそらく、それらは多くのゲーム制作者も考えてきたことであり、自らの経験や考えを本にして書いてくれている人もいます。

そこでゲームを話題にした新書を、読んだことがある範囲で紹介しようと思います。
ここでは紹介されていない、筆者が知らない本も多数あるので、おすすめがあれば是非教えてください。
ちなみに新書で読む利点として、

  • 比較的安い
  • 一般向けに書かれており、読みやすい

などが挙げられます。

僕たちのゲーム史

昔のゲームと今のゲームは一体何が違うのかを、ゲームの変わらない部分と変わっていった部分を定義して、時代をさかのぼりながら考えていきます。

説明と一緒に、当時の記事が紹介されているのが特徴的です。当時の記事の語り口やゲーム画面がその頃の情勢を思い起こさせる気がします。
あの「スーパーマリオ」も発売当時は斬新なゲームだったようなのですが、別に「アクションゲーム」として売られたわけではないそうです。また、ハードウエアやROMの選択、青少年の非行問題など、ゲームとは直接関係ない事柄も歴史に深く関わってきたというのも新鮮に感じます。同人ゲーム、インディーズゲーム業界を取り上げているのも印象的です。

紹介されていないゲームも多々ありますが、各時代のゲームの歴史が、新書の中に可能な限り網羅されていると思います。

教養としてのゲーム史

各時代で有名だったゲームを、ゲームに対する「見立て」「意味づけ」を軸にして追っていきます。

一番初めの「玉を打ち合う」だけのゲームから、変化をつける、敵が攻撃してくる、地形に意味を持たせるなど、その都度多くのアイディアが付加されていく様子が見てとれます。時代が移っていくごとに、ゲーム画面の扱われ方も意味づけもどんどん変わっていきます。

後半のシミュレーションゲームの章も印象的です。シミュレーションゲームは人の欲望と共に成長していったという考えには興味を引かれます。思い通りの国を作り上げたいのか、恋愛を学園生活ごとやり直したいのか、「現実」で彼女と共に過ごしたいのか、時代によっても様々な願望があるようです。

クリエイター・スピリットとは何か?

デジタルハリウッド大学の学長によって書かれた本です。ゲームについては書かれていませんが、ゲーム制作者もある意味で「クリエイター」と言えそうなので今回入れました。

いわゆる「クリエイター」として生きていくとはどういうことか、どんなことをすればいいのかについて書かれています。自分の好きな道具を使ってみる、ひらめいたら何かの媒体(メモ帳、ブログ等)に残しておく等、実際に使えそうな方法が紹介されています。高校生向けだからか、日々の勉強や学校の選び方についても書いてあります。

途中の章では「日本は、クリエイターとして生きるには一番いい国だ」というのがあります。日本人は特定の価値観を押し付けられていないので、固定された世界観を簡単に破壊してしまうというのは、確かに少し思うところがあります。

ゲームの教科書

ゲーム会社での制作経験者が、ゲーム開発について書いています。

ゲームがどんなものか、どんな職業があるのか、実際のスケジュールはどんな感じなのか、どうすればゲーム会社に入れるのか等、ゲーム会社で働く事についての事柄が詳しく書かれています。
ゲーム開発者に必要なスキルが職業ごとに書かれており、ゲーム会社に就職したいという人には参考になります。また、実際にゲーム開発の過程を通じてゲームを作ってみる章もあります。

開発者の実際の一日が書かれているのは参考になります。ミーティングや打ち合わせが何度も行われており、常に試行錯誤しながら完成に近づけていくんだなあと身にしみます。

ちなみに本書内では先ほどの「クリエイター・スピリットとは何か?」が紹介されています。



このような本を読まずとも、普通にゲームは作れると思います。
ただ、ゲームの歴史や他人の手法を知ることは、今後のゲーム制作にも何らかの形でつながってくれる気がします。
興味があったら、是非手にとってみてください。